2018年7月26日(木)晴れ、夕方雨
ようやくこの地に立つ。
なぜようやくかは明日以降説明することにして、とにもかくにも、豪雨のマニラを発ち、50分のフライトで(その前に飛行機が飛ぶまでに搭乗してから1時間以上待ったが)ラワーグに着いた。今回の集中観測点の1つ。北進季節内振動や日周期降水、場合によっては熱帯低気圧も視野に、大気の様子をラジオゾンデやドップラーレーダー、地上気象などで計測する。
今回の1週間強の滞在では、主にラジオゾンデの比較実験が主体となる。YMCには多数の現業機関が参加しているが、サイトごとに異なるメーカーのラジオゾンデを採用しているため、機器間の差異を把握する必要がある。フィリピンでは実に1つの機関で、4つの異なる測器を使用している。今回はあいにく4機種すべてではなく、3機種だけだが、同時飛揚を行い、その差を確認する計画だ。現地機関PAGASAも、今後の方針決定のため全面協力してくれている。滞在後半には、トラックに搭載された可搬型Xバンドマルチパラメータ―レーダーが導入され、8月の1ヶ月間観測を行う予定になっている。今後、1週間、これらの様子をここで報告予定。
ラワーグに着いた。(ky)