出港して5日目になりました。航海に初参加の筆者は毎日、船酔いに苦しんでいるところです。乗船している他の皆さんが平然としているのが不思議でなりません。
さて、昨日はARGOフロートの投入作業がありました。ARGOフロートは海洋を海流にのって移動しながら、プログラム通りに下降、上昇を繰り返して海水温などのデータを取得します。そして、取得されたデータはARGOフロートから衛星を経由して陸上へ送信されます。ARGOフロートは投入された後、数年ほど動作し続けるということです。
ここからARGOフロートはどこかへ戻ることもなく、誰かに回収されることもなく、海洋を漂っていきます。そう考えると何だか寂しいようにも感じられます。それでも、ARGOフロートが取得したデータは、世界中の研究者が大気海洋の現象を解析するのに役立つのだから、それで役割は十分に果たせるのだろう、とARGOフロート投入の作業を見ながら思っていました。