昨日の夜中、3/8 18Z に最後のラジオゾンデ放球が行われ、全日程が終了しました。
インドネシア国内においても、コロナ禍による様々な障害があり、少なからず観測実施にも影響がありました。
そんな困難な中でも、現場のスタッフは、最後まで素晴らしい仕事を懸命に続けてくれました。
史上初めてのリモート観測で何一つ正解も経験もない中、それぞれの持ち場で動いてくださり、本当に感謝しています。
苦労はたくさんありましたが、観測対象としていたコールドサージは、例年よりも数多く発生し、良いデータが取得できました。
これから、みんなで得られたデータを解析し、コールドサージと大気海洋相互作用、顕著現象発生の関係を調べていきます。
南シナ海における海面水温は、例年よりも1−2℃低く、2ヶ月で7回も発生したコールドサージの強化過程に影響があったと考えられます。
また、1/9や2/19には、コールドサージに伴って洪水を伴う大雨が発生し、その形成過程の解明は、インドネシアにおいて強く求められています。