オゾンゾンデの準備

2021年5月25日(火)清水港

清水港で停泊中の観測船「みらい」内で、準備作業を続けています。今日は、オゾンゾンデの準備を行いました。

今回のオゾンゾンデ観測では、電気化学反応式(ECC式)と呼ばれるセンサーを使います。このセンサーでは、オゾン濃度とヨウ化カリウム水溶液中に流れる電流量が比例することを利用して、大気中のオゾン濃度を推定します。観測者は、オゾンゾンデがきちんと動作するのか、様々な装置を使って、観測前日までに、1個につき2時間半ほどかけて入念に確認します。また、観測直前にも1時間ほどかけて最終確認をします。

写真は、観測前日分までの動作確認が終わったオゾンゾンデです。白い箱の中に、オゾンゾンデのセンサー部分が入っています。観測で使う際には、箱の蓋の隙間から細いチューブを出し、そのチューブで大気を吸ってオゾンゾンデセンサーに取り込みます。このオゾンゾンデを大きな気球に付けて、空に飛ばします。

明日26日、「みらい」は出港する予定です。最初のオゾンゾンデ観測も、もうすぐです。

(SO・JS)