高層ゾンデ観測試行錯誤中

6月3日(木)晴れ

5月27日より1日1回のペースで非常に大きい3000gバルーン(通常は350~600g)を使用した高層ゾンデ観測を行っています。

地上から高度40km付近まで観測し、高度30km以上に存在する大気擾乱活動を調べることが目的です。ラジオゾンデで温度を測定する際、昼間は太陽光による日射補正が必要になるため夜間に放球をしていたのですが、高度20km付近でバーストする現象が続いています。考えられる原因として、対流圏界面の低温域に耐えられないことがあげられます。そこで、太陽光の当たる昼間に放球したところ、39.8kmまで観測することが出来ました。現在は対流圏界面までは昼間、それより上層では夜間となる日没付近に放球することを計画しています。

今後も、多くの方々の協力・ご助言を頂きつつ、色々試行錯誤しながら観測を進めていきます。

(SO・TK)