ぼくらの初日の出

新年、あけましておめでとうございます。今年も引き続きインド洋上で雨雲の観測を行っております。2018年1月1日00UTC(世界標準時)、07LST(現地時刻)まで、合計225回のターボマップ観測を実施しました。新年早々に時間100ミリの土砂降りで滝行に打たれながら、サーチライトに照らされた夜の虹は、MJOの訪れを感じさせました。ぼくらの初日の出は、ぼくらの心の中に清々しく昇りました。

モテサク

みらいのおおみそか

みらいの大晦日、いつもの夕食とは別に年越しそばが振る舞われ、入り口にはしめ縄がきちんと飾られます。食堂メインテーブルの後ろには、大きな日の丸とJAMSTECの旗。観測を続けながらであっても、きちんと日本人としての文化を大切にして新しい年を迎えることができます。

モテサク

Joy to the world

2017年も残りあとわずか。
お正月を満喫したいところですが、「みらい」は定点にて絶賛観測中です。

定点と呼んでいますが碇を打っているわけではなく、基準点を中心に半径2マイル以内を動いています。つまり、この範囲内で観測に最適な操船を要求される難易度高が、定点観測です。そんな観測中の船が日中に掲げているのが形象信号。丸、菱形、丸の形は「操縦性能制限船」の意で、船の動きが制限されている状態を周囲に知らせています。夜間は、赤白赤のライトを灯して伝えます。

こんな風に観測がつつがなく進むよう船上の至る所で多様な作業が行われるのは、大晦日でも同じなんです。

今年も観測を支えてくれた皆さんと、年越し航海へ送り出してくれた皆さんのご家族に感謝です。

2018年もよい年でありますように。

PS:船内時間は日本時間ー2時間です。

(K.T.)

後村さんの後ろ姿が凛々し過ぎる件

CTD観測開始時は、水面に入っていく瞬間の衝撃が若干あるので、ダメージを受けていないかセンサーを見守るのも大事な作業の一つです(一枚目の写真)。後村大樹さん(マリンワークジャパン)の背中が凛々しいのは、その行いの尊さから滲み出たものなのです。

そんな後村さん、前から撮った2枚目の写真で分かる通り、本当に笑いを絶やさない人です。堀井さんとモテサクがどれほどスキか、良く分かる写真でしょ?後ろ姿が凛々しくて、前姿が常に明るい、どちらも長い船旅で欠かせないものです。

モテサク

空飛ぶウェイブグライダー

12月3日に5S100Eのスマトラm-TRITONブイと同じ位置で投入されたウェイブグライダー「うみへい」が、本日4S101Eで回収されました(最初の写真)。スマトラm-TRITONブイと同じ位置でしばらく検証データを取得した後、みらいの定点の近辺まで移動し、周辺を動いて面的な気象・海洋データを取得しました。様々な挑戦をした後に無事に帰ってきた今日は、とても感慨深い日になりました。

写真左端がウェイブグライダーの様々なオプション機能を開発している横田牧人さん(JAMSTEC海洋工学センター)。研究者の様々な期待と要望に応えつつ、幾多のトラブルを解決しながらバージョンアップを重ね、まるで子育てのように愛情深く献身的に開発を進めています。

後は研究者の僕らがウェイブグライダーのデータを使うことでさらに大きく育てていく番です。翔べ、「うみへい」、大気海洋相互作用研究のみらいへ向かって。

モテサク(データがほんと楽しみ)

BMKGの皆さまと

2017年12月30日(土):今日も曇り時々晴れ、若干小雨あり

現地報道があった日の夕方、BMKGのDさんに誘われ、街中のカフェで夕食をともにしました。このカフェも地元の料理の他に洋食を頂くことが出来たので、ハンバーガーを頂きました。そして、このカフェではなんとビールを飲むことができます!! 日本人はお酒を飲むことを知っていらしゃるBMKGの皆さまにはほんと感謝です。もちろん、このお店の名前はきちんと記憶し、現地メンバーに伝えました。(tk)

Fish only?

毎食、魚なの?
船上の食生活について、この質問をされることがよくあります。

「みらい」の食事メニューは魚、チキン、ポーク、ビーフとバラエティー豊かで、魚しか出てこないなんてことも、飛行機の様にどちらかを選ぶ必要もありません。そのうえ、重労働対応でボリューム満点です。そして夜勤者には、夜食の特典まであるのです。荒天で船がどんなに揺れようと、この方式は揺るがない。

この恵まれた環境で夜食を楽しみにしてしまうなんて…と贅沢病を痛感しつつ、先日のデザート、袋いっぱいに詰めた取り放題ラスクの傍らで、今夜の夜食を予想中。

こんな風に楽しく観測できるのも、毎日食事で支えてくれる司厨(しちゅう)さんのおかげです。

(K.T., photo by on-board researchers)

 

銀河と雷光の合間を抜くライトセイバー

「スターウォーズ」のライトセイバーのようなみらいライダーからの緑色のレーザー光が、夜明け前の現地時刻2017年12月29日午前3時を指したとき、スマトラ上の日変化対流による雷光が天の川に対峙して頻発しました。

左: RICHO THETA S 360°全天写真 ISO感光度1600、シャッタースピード60秒
右: NOAA雲画像

モテサク

ミライ船隊・サバイバー

写真左手は、ターボマップのウィンチ操作中の村上雅則さん。chief radio operator 通信長で、purser 乗務事務長で、technical officer 観測士です。サングラスと黄色のヘルメット、オレンジのライフジャケットをまとった勇姿は、モテサクにとって完全にヒーローの条件を満たしています。行け!ミライ船隊・サバイバー!

モテサク

たまには洋食を

2017年12月28日(木):今日も晴れ時々曇り

先日、どうしても洋食が食べたくなりHypermart(注)にある少し高級なレストランで夕食を頂きました。ここではアヤン・ゴレンやミーゴレンなどの地元の料理の他、ピザやフィッシュ&チップス、モヒートなどがあります。フィッシュ&チップスのフィッシュは、1枚の大きな白身魚のフライとして出てきます。(この日頼んだのはフィンガーフィッシュ&チキン:写真一番奥のお皿、もうチキンしかない。。。)。もちろん、モヒートはノンアルコールです(笑)(tk)

注)宿泊先近くにある総合スーパー